コラーゲン・トリペプチドの特徴/抗糖化作用

糖代謝物の捕捉(in vitro)

グリセルアルデヒド(GA)は反応性が高く、生体内で毒性の強い AGEsを形成する主要な因子であるため、GA と直接反応して無害化できるかどうかは重要な評価項目です。そこで、CTP の主要成分である Gly-Pro-Hyp(GPHyp)が GA とどの程度反応するのか(GA スカベンジング活性)について評価しました。

in vitro

■方法

3 mMのGPHyp(または各種ペプチド、アミノ酸)と3 mMのグリセルアルデヒドを、pH 7.4 のリン酸緩衝液中で37℃にて反応させました。反応後、溶液中のグリセルアルデヒド濃度をMBTH法(MBTH:3-Methyl-2-benzothiazolinonehydrazone Hydrochloride Monohydrate)により測定し、生成物を310 nmで吸光測定しました。

■結果

反応1時間後の結果を図1に示しました。GPHypと反応させた場合、残存グリセルアルデヒド濃度はグリセルアルデヒド単独の場合と比較して有意に低下しました。さらに、GPHypはGPおよびグリシンと比較しても有意に低い残存濃度を示しました。

図1.グリセルアルデヒドとの反応性評価試験

■考察

以上の結果から、GPHyp は他の配列と比較してグリセルアルデヒドと反応しやすく、GA を直接捕捉する能力(GA スカベンジング活性)に優れることが示唆されました。GA は TAGE 形成の起点となる反応性の高い糖代謝物であるため、これを速やかに捕捉できる性質は、糖化ストレスの抑制において重要な役割を果たすと考えられます。

引用: Shoko Yamamoto et al.“The Glycine-Proline-Hydroxyproline tripeptide reduces cell death caused by glycative stress.” Protein Pept Lett 33 (2026) :454-464.