コラーゲン・トリペプチドの特徴/腱

アキレス腱断裂治癒促進(in vivo)

筋肉と骨を結びつける役割を果たしている腱。その代表的なものが、ふくらはぎとかかとを結合している「アキレス腱」です。腱の80%以上はコラーゲン繊維です。老化などにより、コラーゲンが減少すると、腱の弾力性/柔軟性が失われ、断裂しやすくなってしまいます。

そこで、CTP含有コラーゲンの経口摂取が腱損傷治癒過程に及ぼす効果について検討しました。

腱損傷治癒促進作用試験

■方法

7週齢のSD系雄性ラットの左アキレス腱を人為的に切断して作製したアキレス腱切断モデルラットに対し、モデル作製翌日から0、80 mg/kgのCTP含有コラーゲンを2、3、4週間連日経口投与しました。投与終了翌日に左右アキレス腱周囲(骨、腱)を摘出し、組織学的観察、引張り強度試験、ヒドロキシプロリン含量(コラーゲン含量の指標)測定を行いました。

なお、引張り強度試験及びヒドロキシプロリン含量測定では、非切断側(右アキレス腱)の測定値と切断側(左アキレス腱)の測定値を比較し、ratio[左/右]が1.0に近づくほど正常な腱に近づいていると評価しました。

■結果

アキレス腱周囲の組織像(代表例)を図1に示しました。2週間後の組織像において、対照群(0 mg/kg)では、炎症細胞が多く認められ、踵骨の形状が崩れており、アキレス腱修復過程のごく初期であることが示されましたが、CTP含有コラーゲン投与群では、炎症細胞が僅かで踵骨の形状も正常に近づいており、対照群よりも治癒が亢進していることが確認されました。

引張り強度試験の結果を図2に示しました。2週間後の切断側(左アキレス腱)の破断荷重は、対照群では正常値(右アキレス腱の測定値)の3割程度でしたが、CTP含有コラーゲン投与群では正常値の7割程度まで強度が回復していることが示されました。

アキレス腱中のコラーゲン含量の指標となるヒドロキシプロリン含量の測定結果を図3に示しました。対照群に比べ、CTP含有コラーゲン投与群の方が有意に正常なコラーゲン量に近づいていることが確認されました。

図1.組織像(代表例)

  • 図2.引張り強度

  • 図3.ヒドロキシプロリン含量

■考察

アキレス腱切断モデルラットを用いて検討した結果、CTP含有コラーゲンの経口摂取による、腱損傷治癒亢進効果が認められました。

よって、CTP含有コラーゲンの摂取が、アスリートの腱断裂の早期修復などにも大きく寄与することが期待されます。