コラーゲン・トリペプチドの特徴/骨

骨折治癒促進(in vivo)

コラーゲンは、骨の有機成分の約90%を占め、ハイドロキシアパタイト(カルシウムとリン酸の化合物)をつなぎとめる重要な役割を果たしており、骨の柔軟性と強度を維持するのに欠かせない成分です。

一方、高齢化時代を迎え、高齢者の「寝たきり」の原因のひとつである“骨折”や、“骨粗鬆症”などの骨の老化・疾患の問題が深刻化しており、これらの症状の予防・改善に結びつく食品や医薬品の必要性が増しています。

そこで、CTP含有コラーゲンの経口摂取が骨折治癒過程に及ぼす効果について検討しました。

骨折治癒促進作用試験

■方法

7週齢のSD系雄性ラットの左大腿骨に人為的に骨折を施して作製した骨折モデルラットに対し、モデル作製翌日からCTP含有コラーゲンを0、80、500 mg/kg 12週間連日経口投与しました。投与終了翌日に左右大腿骨を摘出し、X線写真撮影、骨強度測定(三点曲げ試験)を実施し、骨折治癒の程度を評価しました。

なお、骨強度測定では、非骨折側(右大腿骨)の測定値と骨折側(左大腿骨)の測定値を比較し、ratio[左/右]が1.0に近づくほど正常な骨に近づいていると評価しました。

■結果

12週間後のラット左大腿骨(骨折側)の軟X線写真を図1に示しました。対照群(0 mg/kg群)では、カルスが大きく、骨折線もくっきりと観察され、骨折治癒の初期過程であることが示されました。それに対し、CTP含有コラーゲン投与群では、カルスの石灰化・消失が進んでおり、また、皮質骨の連続性が増し骨折線も消失しており、治癒の亢進が認められました。

骨強度測定の結果を図2に示しました。対照群では、破断時の骨の歪みやしなりの度合いを示す破断変位(Breaking deformation)の値が大きく、骨折箇所の結合・石灰化が不十分であることが示されましたが、CTP含有コラーゲン投与群では、投与量に依存して正常値(ratio = 1.0)に近づいていることが確認されました。また、破断荷重(Breaking load)においても、CTP含有コラーゲン投与群では、より正常値に近づいており、非骨折側と同程度まで骨強度が回復していることが確認されました。

図1.軟X線写真像(代表例)

図2.骨強度測定結果

■考察

骨折モデルラットを用いて検討した結果、CTP含有コラーゲンの経口摂取による、骨折治癒亢進効果が認められました。

よって、CTP含有コラーゲンの摂取が、長寿社会が抱えている問題のひとつである骨の老化による骨折や骨粗鬆症の予防・改善などにも大きく寄与することが期待されます。