コラーゲン・トリペプチドの特徴/皮膚

コラーゲン産生促進(in vitro)

皮膚中でコラーゲンは、はりを保つ等の重要な働きをしています。そこでヒト正常皮膚線維芽細胞を使用して、CTPがコラーゲン産生にどのような影響を及ぼすか検討しました。

コラーゲン産生促進作用試験

■方法

【試料】
CTPを試料として用いました。
【測定方法】
35 mm dishにてコンフルエントに培養したヒト正常皮膚線維芽細胞を5 % FBS-Eagle MEMで3日間培養する際、1μMのアスコルビン酸(以下ASA)および3μg/mLの試料の存在の有無によって、それぞれの培養上清中に分泌されるtypeⅠコラーゲン量に変化がみられるか否か検討しました。
typeⅠコラーゲンの定量は、培養終了後それぞれの培養上清を採取し、ウサギ抗ヒトtypeⅠコラーゲン抗血清を用いたELISA法により行いました。また、同時にdish中の細胞数をカウントしました。

■結果

コラーゲンの定量結果を下図に示しました。CTPを添加することによりコラーゲン量が増加しました。また、ASA添加によって誘導されたコラーゲン産生を有意に増強することが確認されました(p<0.05)。また、この時の細胞数は変化していないことが確認されました。

コラーゲン産生量

■考察

CTP含有コラーゲンに含まれるCTPはヒト正常皮膚線維芽細胞のコラーゲン量を増加させました。よってCTP含有コラーゲンを摂取することにより、皮膚のコラーゲン産生促進効果が期待され、床ずれの改善、しわの抑制・改善にも効果が期待されます。

引用:ゼライス社内データ