コラーゲン・トリペプチドの特徴/ひざ関節

変形性膝関節症改善(in vivo)

正常な膝関節では大腿骨及び脛骨の端にある「関節軟骨」がクッションの働きをしており、軟骨の主要構成成分であるコラーゲン(Ⅱ型コラーゲン)が重要な役割を果たしています。

一方、変形性膝関節症(osteoarthritis;OA)の場合、半月板損傷や靭帯断裂に伴う関節軟骨の損傷や老化による軟骨構成成分の変性変化が引きがねとなって、関節軟骨が磨耗・崩壊し、さらには関節周囲の骨増殖(骨棘形成)、滑膜炎を伴って関節機能の障害(滑動機能やクッションの働きの低下)が生じることが知られています。

そこで、CTP含有コラーゲンの経口摂取が変形性膝関節症(OA)の軟骨破壊に及ぼす影響について検討しました。

変形性膝関節症(OA)の軟骨破壊軽減作用試験

■方法

膝の半月板部分切除による変形性膝関節症(OA)モデルウサギ(♂,投与開始時13週齢)に対し、被験物質80 mg/kgをモデル作製の1週間前から4週間後まで連日経口投与し、投与終了翌日に膝関節周辺部位を摘出し、組織学的観察により関節軟骨の状態を評価しました。

被験物質は原料の由来によって効果に違いが出るか否かを検討するために、a)豚皮コラーゲンを原料として製造したCTP含有コラーゲンb)魚のウロココラーゲンを原料として特別に製造したCTP含有コラーゲンを用い、さらに、比較対照として c)従来の一般的な(トリペプチドを含まない)コラーゲンペプチド(原料:豚皮コラーゲン、以下CP)を用い、コラーゲンペプチド類を投与しない対照群を含めた計4群で比較検討しました。

■結果

4週間後の左脛骨の組織像を図1に示しました(赤く染色されている部分が軟骨)。
モデル作製部位である外側の関節軟骨に注目すると、対照群、CP群では、軟骨の磨耗・消失が顕著であったのに対し、CTP含有コラーゲン群では軟骨の残存が観察されました。反対側の(内側の)関節軟骨についても、対照群やCP群では薄くなっていましたが、CTP含有コラーゲン群では、しっかりと厚く軟骨の存在が観察されました(図1)。

さらに、モデル作製部位の軟骨表面の亀裂の程度について、スコア化し、解析を行った結果、CTP含有コラーゲン群では軟骨表面の亀裂が対照群、CP群に比べ有意に軽度であることが確認されました(図2)。

図1.左脛骨の組織像(サフラニンo、ファストグリーン及び鉄ヘマトキシリン重染色)

図2.軟骨表面の亀裂の程度(組織観察スコア)

■考察

変形性膝関節症(OA)モデルウサギを用いて検討した結果、CTP含有コラーゲンの経口摂取による「変形性膝関節症の軟骨破壊軽減効果」が認められました。

さらに、原料の由来の違い(豚皮/魚ウロコ)による効果の違いは認められず、CTPの有無によって、効果に明らかな差が認められたことから、CTP含有コラーゲン中のCTPが生理活性を示していることが示唆されました。