コラーゲン・トリペプチドの特徴/骨

骨欠損治癒促進(in vivo)

コラーゲンは、骨の有機成分の約90%を占め、ハイドロキシアパタイト(カルシウムとリン酸の化合物)をつなぎとめる重要な役割を果たしており、骨の柔軟性と強度を維持するのに欠かせない成分です。

一方、高齢化時代を迎え、高齢者の「寝たきり」の原因のひとつである“骨折”や、“骨粗鬆症”などの骨の老化・疾患の問題が深刻化しており、これらの症状の予防・改善に結びつく食品や医薬品の必要性が増しています。

そこで、CTP含有コラーゲンの経口摂取が骨欠損治癒過程に及ぼす効果について検討しました。

骨欠損治癒促進作用試験

■方法

11週齢のwister系ラット(♀)の左脛骨に、ドリルを用いて直径 1 mmの骨欠損部を形成した系において、モデル作製の当日より、CTP含有コラーゲン水溶液を0、80 mg/kgの投与量で3週間連日経口投与しました。投与終了後に、脛骨を摘出し、高分解能Micro-CT撮影して画像解析を行い、新生骨の状態を比較すると同時に、ヘマトキシン-エオシン染色を行い組織学的な検討を行いました。

■結果

高分解能Micro-CTを用いて3週間後の脛骨の骨欠損部の状態を図1に示しました。対照群の脛骨に開いた窩洞はクッキリと観察され、治癒の初期過程のラットが多かったです。これに対し、CTP含有コラーゲン投与群(80mg/kg群)では、骨欠損部位が塞がり初期の網状骨の形成が亢進されていました。

更に、該当する3週目の組織をヘマトキシン-エオシン染色を行ったところ、対照群では骨に開いた窩洞がクッキリと観察され、治癒の初期過程のラットが多かった(図2)のに対して、CTP含有コラーゲン群では骨欠損部位が塞がり、初期の網状骨の形成が亢進されていました(図3)。

図1.ラット頸骨のマイクロCT画像

図2.対照群のHematoxylin-Eosin組織染色(3weeks)

図3.CTP含有コラーゲン投与群のHematoxylin-Eosin組織染色(3weeks)

■考察

骨欠損モデルラットを用いて検討した結果、CTP含有コラーゲンの経口摂取による、骨欠損治癒亢進効果が認められました。

よって、CTP含有コラーゲンの摂取が、長寿社会が抱えている問題のひとつである骨の老化による骨折の改善などにも大きく寄与することが期待されます。