アトピー性皮膚炎への影響(ヒト臨床試験)

■方法

中等度のアトピー性皮膚炎の患者13名を被験者としました。7名の方にCTP含有コラーゲン3.9グラムを、残り6名の方に一般的なコラーゲンペプチド3.9グラムを摂取して頂きました。摂取前、摂取8週間後、摂取12週間後における皮膚の発疹面積、SCORAD(重症度スコア)、TEWL(経表皮水分蒸散量)、角質水分量、ならびに血中のTARC、IgE、LDH、好酸球を測定しました。

■結果

CTP含有コラーゲン摂取群では摂取前と比較して発疹の面積、SCORAD、TEWLが有意に低下しました。さらに、アトピーの重症度の指標である血中のTARCも有意に低下しました。一方、一般的なコラーゲンペプチド摂取群では改善した指標は認められませんでした。

■考察

CTPは中等度のアトピー性皮膚炎の改善に寄与することが示されました。さらに、その効果は同量のコラーゲンペプチドの摂取では得られない効果であることが分かりました。

引用: Hakuta et al. (2017) Anti-inflammatory effect of collagen tripeptide in atopic dermatitis. J. Dermatol. Sci. 88.3, 357-364.