コラーゲン・トリペプチドの特徴/吸収性

血中動態(ヒト試験)

一般のコラーゲンペプチド(CP)摂取後の体内動態に関する報告は数多く存在しますが、分子量が小さく直接腸管吸収が可能なCTP含有コラーゲンの動態はそれらとは同様でないと考えられています。

そこで、CP摂取時には血中に微量しか出現しない機能性トリペプチドGly-Pro-Hyp(GPH)に注目し、トリペプチド態で摂取することによりCPの場合よりも血中に高濃度で取り入れることができるか否かを検証しました。さらに、CPの研究で知見が多く存在するPro-Hyp(PH)等についても併せて検証しました。

CTP含有コラーゲン摂取に伴う血中トリペプチド濃度の経時変化(ヒト試験)

■方法

豚皮由来のコラーゲンを原料として製造されたCTP含有コラーゲン(Mw 600)および同じく豚皮由来のCP(Mw 5000)を用いました。被験者は健常人男性4名とし、前日よりタンパク質の摂取を制限した上で、体重1kgあたり80mg(体重50kgで4g)のCTP含有コラーゲンあるいはCPを一定量の水に溶解して経口で摂取しました。摂取後、5、15、30、60、120、240分に前腕部より採血しました。これを遠心分離して血しょうを得、除タンパク処理後にLC-MS/MSにて分析し、GPH、PH等の血中濃度変化を追跡すると共にAUC(血中濃度-時間曲線下面積)を算出して比較しました。

■結果

GPHはCTP含有コラーゲン摂取後5分で血中に出現しました。その後急激に上昇し、30-60分後に最大濃度に達しました。対してCP摂取では血中にごく微量が現れるのみであり、AUCはCTP含有コラーゲン摂取時の方がCP摂取時より数十倍高値でした。

一方、PHはCTP含有コラーゲン摂取後5分で血中に現れた後、急激に上昇して60分後に最大濃度に達し、その後緩やかに減衰して240分後も一部が血中に残留しました。PHのAUCは、CTP含有コラーゲン摂取時の方がCP摂取時より数倍高値でした。

Gly-Pro-Hyp、Pro-Hypの経時変化

■考察

CTP含有コラーゲンは、一般のCPよりも、機能性トリペプチド/ジペプチドの吸収性の点ではるかに優れていることが分りました。

確実に、しっかり吸収される「CTP」だからこそ確かな機能性を発揮できるのです。

■解説

CTP含有コラーゲンの摂取により、機能性トリペプチドの他、様々な機能性を有するジペプチド(下表参照)までを吸収出来ることが分かっています。

コラーゲン性ペプチドの機能性(文献より)

ペプチド機能性
Gly-Pro-Hypコラーゲン産生促進・ヒアルロン酸産生促進・血小板への作用
Gly-Pro-Ala神経細胞分化促進
Gly-Pro血圧降下
Pro-Hyp培養細胞増殖能・コラーゲン産生促進・ヒアルロン酸産生促進
Hyp-Gly破骨細胞機能抑制
Leu-Hypコラーゲン合成促進
Ala-HypACE阻害・コラーゲン合成促進