コラーゲン・トリペプチドの特徴/血管

動脈硬化指標への影響(ヒト試験)

家族性動脈硬化ウサギへのCTP含有コラーゲンの投与で、血管内プラークの減少が確認されました。そこで、ヒトに投与したときの動脈硬化指標への影響について検証しました。

CTP含有コラーゲンの動脈硬化指標への影響

■方法

被験者健常人ボランティア30名(男性15名、女性15名)
平均年齢53.7歳(男性58.1歳、女性49.3歳)
試験の種類単剤単一用量のオープン試験
投与量及び投与方法CTP含有コラーゲン-15 16gを、朝夕二回に分けて6ヵ月間摂取
検査項目血中脂質検査、CAVI検査(いずれも試験開始前と終了時)
解析方法投与前、L/H比2.5以上の高値群と2.5未満の低値群に群分けし、各群の6ヶ月間投与におけるL/H比の変化を観察しました。CAVI値については、右半身および左半身の各々について、投与前後の変化を観察しました。

■結果および考察

【L/H比】
L/H比は、近年、動脈硬化の指標として注目されてきています。例えLDL-Cが正常であっても、L/H比が高いと動脈硬化性疾患のリスクが高まるという報告もあり、特に2.5以上になると血管内のプラーク占拠率が高まると言われています。

図1に、投与前後のL/H比の変動値を示しました。低値群では投与の前後で殆ど変化が無いのに対し、高値群ではL/H値が有意に下降しました。このことから、CTP含有コラーゲンが、高いL/H比を下げる効果があることが示唆されました。

図1.投与前後のL/H比

【CAVI値】
CAVI検査は、仰向けに寝た状態で両腕・両足首の血圧と脈派を測定する検査で、動脈の硬さ(弾力性)を測ることができます。一般臨床医が簡単に測定できる血管機能指標として開発され、定量的に評価できるのが利点です。動脈硬化症が進むほどCAVIの値は高くなり、9.0を超えた人の約半数が脳動脈か冠動脈に動脈硬化症を発症しているという報告もあります。また、動脈硬化は年齢と共に自然に進むので、年齢が高いほどCAVIの値が高い傾向にあります。

図2に、全被験者の投与前後のCAVI値の平均値を示しました。CTP含有コラーゲンの投与によって、右半身、左半身ともCAVI値が有意に低下しました。このことから、CTP含有コラーゲンの投与により、血管の弾力性が回復することが示唆されました。

図2.CAVI値